◆ 香港女性に人気の梅酒、漬け込む“文化”も輸出 ◆ 日本一の梅酒杜氏が現地で漬け込みセミナーを実施 ◆ うなずきメモ取り興味津々、質問大会で大反響のうち終了

和歌山の酒造大手で
梅酒約35種類を製造販売する中野BC(海南市)は
香港で、海外初となる、当社の梅酒杜氏による梅酒の漬け込みセミナーを、
ウメの収穫シーズンで漬け込み時期である
2014年6月21日(土)に開催しました。

場所は香港の一大ショッピングモール「タイムズスクエア」の
地下1階の日系スーパーマーケット「シティスーパー」(主催者)に併設したキッチンスタジオで、
現地時間15時と17時の2回に分けて実施。
480香港ドルという参加費ながら、計15人の香港人の女性が参加しました。

講師を務めたのは、
梅酒コンテストで日本一に輝いた経歴を持つ
当社の梅酒杜氏、山本佳昭です。
地元のブランド品種である和歌山産の、
収穫したての「南高梅」と日本の焼酎、氷砂糖を使い、
伝統的な仕込み方法やおいしく作るコツとその科学的な解説、
漬け込んだウメを取り出すタイミングや取り出したあとの活用(調理)法、
梅酒を使ったカクテルのレシピなど、梅酒の魅力一切を伝えました。

各回1.5時間のセミナーでは
終始、受講者が熱心に耳を傾け、うなずき、メモを取り、
「質の良いウメの見分け方は?」や、
「焼酎以外のお酒で漬けるとどうなる?」
「青いウメと赤みがかったウメでは酸度が異なる?」
「何の料理と合う?」「良い梅酒とは?」「梅酒の定義は?」など
興味津々で質問が相次ぎ、
梅酒杜氏の回答にうなずきメモを取りながら、拍手喝采で会を終えました。

参加者の40代後半の女性は
「梅酒を10年間漬けてきたが、ヘタを事前に取り除くことや、
目の届くところに置いて定期的に撹拌する必要があるなど、
初めて正しい方法を学べました。赤ちゃんのように可愛がります」と大満足の様子で、
別の24歳女性は「今日家に帰ったら早速、同じやり方で別に仕込みたい」と意欲をみせ、
皆さん梅酒の瓶を大事そうに持ち帰りました。

梅酒杜氏の山本は
「みなさんの興味と熱心さに驚いた」と今回のイベントを振り返り、
「日本を代表するリキュールである梅酒が香港の皆様に認知され、
そして漬け込む文化そのものも広がればなおさら嬉しい」と話します。

当社も地元、和歌山の宝であるウメは
世界に誇れる農産物と考えており、
今後もこうした漬け込みイベントを通じて、
「ウメ」と「梅酒」の魅力を、少しずつ、世界に向けて発信していきます。

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■ JETROと国税庁が発表「香港女性に人気は『梅酒』」
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当社は香港がここ数年来、
日本の農林水産物の最輸出国であることに注目し、
農作物のウメを使った梅酒も身近に感じていただけるであろうと、
2012年2月頃から輸出を強化。

翌年7月、和歌山県が香港貿易発展局と経済活性化で覚書を締結したのを機に、
香港の食品・物流関連企業の視察団が当社にも来社し交流を深めました

その後も、香港で開催されるアジア最大級の食品見本市(2013年8月)など
展示会に積極的に出展しながら、
現地飲食店の視察や試飲会イベントを開催してきました。

JETROと国税庁が2013年10月にまとめた
「日本酒輸出ハンドブック~香港編~」によると、
香港女性に人気のある日本のお酒は「梅酒」で、
香港経済新聞では現地ラグジュアリーモールの日本居酒屋には
各都道府県47種類の梅酒を置く店もあると紹介しており、梅酒機運の高まりに期待しています。

こうした背景から、梅酒が香港女性の間で人気となりつつある中、
商品だけでなく、梅酒を家庭で漬け込む“文化”そのものを輸出し、
茶の間での定着を図れないかと狙い行ったのが今回のイベントです。

当社は今後も香港を中心に
オーストラリアやシンガポール、アメリカなどへも同様に輸出を強化していきます。
日本食および日本酒の輸出が進むなか、
日本のリキュールである梅酒も遅れをとることなく、
世界でより多くの方に飲んでいただければと考えています。