【笑顔日本一を目指す飲食店】田子英城氏インタビュー第3話「人材育成」
■田子英城 | プロフィール
1978年生まれ。株式会社ロット代表取締役。大学卒業後、仲間とともに「Cafe & Dining SUN」を出店。その後も埼玉県戸田市を中心に、お好み焼き、カフェ、焼肉などの全店多業態の店を10店舗を運営。http://www.rot-group.com/pc/index.html
今回は、田子英城氏のインタビュー(全4話)の第3話「人材育成」を紹介していきます。
人材育成
会社が伸びていくかどうかは、人次第。
会社というのは、人でしか苦労しないんじゃないですかね。と田子氏。
それが身に沁みてわかっているので、人の教育には力を入れているそうだ。
スタッフは、お客様と接して稼いでくれている。
かたや自分は、創業者という地位だけで誰よりもいい給料をもらっている。自分の給料は、余計な給料。だから、社長がやらなければならないのは、みんなのモチベーションを高く保って、売上が上がる知識経験をスタッフにさせてあげること。現場にいる人間が働いて、売上を上げるんだから、場を与えてあげなければという。
ロットは従業員と社長との距離が近い。
この距離感は、どうやっても離れていくものだから、極力そこに努力しないといけないと、田子社長は言う。
そのため、全店舗スタッフの顔写真、年齢を皆で共有して、お店に行ったときに名前を呼べるようにしたり、社員面談を月1回行っている。
田子社長の”人想い”はどこから来るのか、気になって聞いたところ、「人が好きだからやっている」と言う。お金を稼いでやろう!という意識より、人のために何かをしようという意識が強いという。
会社というのは、やる気のある人にフィールドを与えてあげられる場所でありたい。と素敵な言葉を残してくれた。
また、独立する人に向けてアドバイスはするけど、やりたいことを止めたりはしないという。どこで当たるかわからないし、余計なことを言って、全てをならしてしまったら面白くない。大ケガなら止めるが、少しのケガで済むことならやらせてみようと思うそうだ。
写真:戸田公園「魚吉」(魚介と串焼き)
編集後記
従業員に気持ち良く働いてもらうことや、自立させること、わかってはいても上手に運べないのが現実ではないだろうか。従業員を信頼することは、その反面、自分を信頼してもらうことにつながる。それがわかるから、”人想い”になれるのではないだろうか。そんなことを田子社長から感じた。
(事務局:中小企業診断士 平井彩子)