【笑顔日本一を目指す飲食店】田子英城氏インタビュー第4話「とにかくやってみる」
■田子英城 | プロフィール
1978年生まれ。株式会社ロット代表取締役。大学卒業後、仲間とともに「Cafe & Dining SUN」を出店。その後も埼玉県戸田市を中心に、お好み焼き、カフェ、焼肉などの全店多業態の店を10店舗を運営。http://www.rot-group.com/pc/index.html
今回は、田子英城氏のインタビュー(全4話)の最終話「とにかくやってみる」を紹介していきます。
とにかくやってみる
儲けるポイントは、人の能力を使いきること。お店の業態が全て違うから、研究すること。
出店の際は、ハコ(店)をおさえて、この町が求めているものを作る。
まずは場所ありきではじまり、この街が一番求めているものを自分たちで作り出すのだそうだ。
それをどうやって探すのか。
商圏データはマーケティング上調べるが、あまり意味がないので、結局は自分たちで、この街が求めるものを考え出す。また、街に必要なもの以外にも、会社の今後に必要な業態からもアプローチするという。
10店舗ある店を全て多業態にしているため、共通で必要な知識等は少なく、色んな知識が必要になるが、その点については店長が勉強すればいいと思っている。ピザ屋をやるといえば、2ヶ月間徹底的にピザを食べ続けるし、焼鳥屋であれば焼鳥を食べ続けるという。それを徹底的に行うところが田子社長らしい。
わからないことがあって勉強したいと言えば、機会は与える。そこで勉強して、売上があがれば、給料も上がる。だから皆が自主的に行動する体制をとっているという。失敗させないようにと機会を与えなければ、本人の成長を阻むことになる。社長は創業者としての立場があるだけで、お客様と直接接するスタッフが成長しなければ、会社の成長はないからだ。
田子社長が、ビジネスとして成功したのは2つの要素。「成功体験」と「失敗体験」これだけ。それは、どちらの体験も自分を成長させてくれるからだという。だからこそ、思いついたらすぐに行動するべき。どちらに転がってもそれを成長の糧にできるから。
写真:板橋「イタバシバールFuuFuu」
編集後記
”失敗はよくない”と思う人もいるかもしれない。でも、人間は失敗に気付いて自分で頭を打たれないと、反省を次に活かすことも難しい。もちろん大けがをしないための策は、十分に踏むべきで、それが調査であったり勉強であったりするはずである。そのための努力は惜しまず、”とにかくやってみる”この精神が大事なんだと強く感じた。
(事務局:中小企業診断士 平井彩子)