ラーメンを日本から世界へ発信 開館20周年を迎え、新横浜ラーメン博物館が欧州進出を発表
新横浜ラーメン博物館(所在地:横浜市港北区、代表取締役:岩岡 洋志)は、来る3月6日に、開館20周年を迎えます。20周年を迎えることを機に、開館当初から企業使命としてかかげていた「日本の食文化としてのラーメンを世界に広げる」を実現するべく、10年以内を目処に欧州に進出いたします。
詳しくは下記をご参照ください。
データ入りのニュースリリースはこちらをご覧ください。
URL: http://www.raumen.co.jp/information/news_000164.html
【日本の食文化としてのラーメンを世界に】
今、日本で誕生したラーメンが、フランス、イギリス、ドイツ、アメリカなど世界各国を席巻しています。それまでは寿司や高級和食といった客単価の高い料理が日本食の代表でしたが、近年日本の大衆食文化、特にラーメンに注目が集まっています。しかし、当館が開館した当時、「ramen」という言葉は全く通じず「チャイニーズヌードル」等と訳され、インスタントラーメンの延長という位置づけでした。そのイメージを払拭するため、まずラーメンという食文化を知ってもらう活動からスタートしました。海外ではまだ認知度は少ないが、日本では国民食であり、最もポピュラーな食べ物のひとつであることを発信し続けました。
そして5年程前から各国でラーメンの認知度や期待度が高まり、現在のようなムーブメントが起こりました。
2013年、当館に訪れる訪日外国人客は15万人にまで達しました。ラーメンを食べることをひとつの目的に日本を訪れる外国人客も増えてきており、日本の食文化としてのラーメンがインバウンドに繋がるまでに至りました。
【進出先は欧州】
当館では、ラーメンの更なる普及を目的とし、10年以内を目途に欧州へ進出します。当館が進出先を欧州に定めた理由は次の通りです。
欧州はEU発足後、観光客数が堅調に伸びており、2012年度の世界観光客ランキングでトップのフランス(8,200万人)を含め、TOP10のうち6カ国が入っている観光大陸です。また欧州は歴史のある大陸で文化に対しての関心も高く、アニメなどの日本のサブカルチャーも浸透しており、日本の食文化としてのラーメンを広めるには最も適した場所だと判断したからです。具体的な進出国に関しては現在調査中で、2年後を目処に具体的なプランに入っていきます。
また、当館では今秋、展示ギャラリーをグローバルミュージアムとして全面リニューアルします。多言語化はもちろんのこと、日本人が当たり前だと思っていることも外国人にとっては新鮮なことも多いため、グローバルな視点から展示構成をリニューアルします。
【新横浜ラーメン博物館20年の歩み】
■「フードアミューズメントパーク」、「昭和30年代の街並」というビジネスモデル
新横浜ラーメン博物館は1994年3月6日「北は北海道、南は九州まで、飛行機に乗らずとも全国の銘店の味が味わえる」をテーマに、昭和30年代の街並という空間を取り入れた、世界初のフードアミューズメントパークとして誕生しました。そして、当館が開館した後、寿司や餃子、カレー、デザート等の食のテーマと、明治、大正、昭和といった街並を再現した空間が複合したビジネスモデル「フードテーマパーク」がブームとなりました。
またフードテーマパークというモデルだけでなく、昭和30年代のブームも起こり、駄菓子、インテリア、飲食店、書籍、映画など様々な場面で昭和30年代は注目を集めました。
しかし2006年頃からこのビジネスモデルも淘汰が始まり、年々閉鎖をする施設が増え続けました。今ではその数はピーク時の5分の1程度となりました。
当館が20年続いてきた理由は、他のビジネスモデルを模倣したのではなく、“全国に伝えたい”という思いをビジネスモデルに昇華できたためと考えられます。
●データ
開館日 :1994年3月6日
総工費 :35億円(内装費10億円)
総入場者数 :20,858,421人(2014年1月現在)
1日来場者最高記録 :10,185人(2000年5月5日)
これまでの出店店舗数:41店舗