鳥インフルエンザ 仕入れ、風評被害で飲食店に影響の恐れ

全国で感染が広がる鳥インフルエンザ

鳥インフルエンザの感染拡大が止まらない。1月30日には、新たに宮崎県高鍋町の養鶏場で90羽のニワトリの死亡が確認され、31日未明にインフルエンザの感染が確認された。この養鶏場の4万羽が処分されることになった。

感染が一番多い宮崎では6例目、全国では9例目となる。

大手外食、コンビニチェーン、スーパーなどは調達先の変更も

一部の商品に宮崎産の鶏肉を使用している大手コンビニファミリーマートは全国から調達しているため、影響は少ないようだが仕入れ先の変更を検討している。宮崎産鶏肉を使用する沖縄などのスーパーでも、足りない分は海外からの輸入や、限りがあるものの県内産のものを調達するなどしているという。

また、宮崎、鹿児島県産の鶏肉を半分以上使用しているケンタッキーフライドチキンなどは、2004年に鳥インフルエンザの影響で客足が落ち、数か月に及ぶ悪影響が出たことがあるため、仕入れだけでなく風評被害にも警戒している。

たまごの価格の上昇も懸念

宮崎、鹿児島の出荷制限により、26日、大阪市場におけるたまごの卸価格が5%上昇した。今回の鳥インフルエンザによる影響を受けるのは全体からすれば一部であり、農林水産省は「価格上昇は長期化せず、影響は限定的」ともしているが、今後の感染拡大によっては、卵自体の価格やマヨネーズなどの価格上昇も避けられないだろう。

関連リンク

農林水産省 http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/index.html

東京新聞 http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2011012802000027.html